東日本大地震に端を発する福島第一原発の事故。個人的には、第二次世界大戦終結後の日本における、最大の事件だと思っています。
国民の生命・健康、食や暮らし、経済活動に影響があるのはもちろんですが、日本という国の社会デザインすら変えてゆくのではないか。大げさだとお思いかもしれませんが、今後十年単位のスパンで見れば、この事故が大きな結節点になるように思えてなりません。
日本のマスコミが明らかにしてくれない情報を、海外のマスコミに頼らねばならないのが何とももどかしいんですが、いくつかのサイトをご紹介します。
Photos of the Day – Fukushima Dai-ichi Aerials | OregonLive.com
原発に関するすべての安全幻想が打ち砕かれるのを感じます。1ヶ月前にこの写真を見せられたら、原発から半径200~300キロメートルの人間は、雪崩をうって避難したのではないでしょうか。
圧倒的な力を持つこれらの写真をどう捉えるかは、個々人の自由です。ただ、私としては、震災後小出しにされてきた情報が、逆に人々の判断力を麻痺させていないかを憂慮します。
昨日も、東京に家族を残して単身赴任している友人と電話で話したんですが、「放射性物質はほとんど漏れていません」「ただちに健康に影響はありません」という説明を、信じたいがゆえに信じているだけかもしれない、と語っていたのが印象的でした。
Photos of Japan After Earthquake and Tsunami – Photographs – NYTimes.com
NYTimesによる、250枚以上にわたる被災地写真。国内の報道では見ない衝撃的な写真も含まれていますので、ご閲覧の際はご注意下さい。お子さんにお見せになる場合は、大人の説明が必要だと思います。私も全て見ましたが、鉛を飲み込んだような重い気持ちになりました。
ただ、同じ国に住まう者として、知るべき事実がここにはあると思います。多くの方々の死を悼み、被災者の苦痛の和らぐことをひたすらに祈るばかりです。