のだめカンタービレ終演

コミックをそれほどたくさん購読しているわけではないんですが、いくつかのコミックについては、出版されれば欠かさず購入して読んでいます。

そのなかの一つ「のだめカンタービレ」

アニメ・テレビ・映画化されているので、皆さんもよくご存知かと思いますが、独創的なピアノ弾きの野田恵(通称のだめ)と、エリート音大生千秋真一の二人の恋愛関係?を軸とした、音楽コミックです。

5巻目ぐらいまで出版された頃に、何やらクラシック音楽関係のマンガが面白いらしい、ということを聞きつけ、一気に購入したのが始まり。副代表も私も、大のお気に入りのコミックとなったのでした。爾来、単行本が出版される度に買い、次号を楽しみにしていたわけです。

某音大のピアノ練習室で、のだめがベートーヴェンのピアノソナタ8番「悲愴」を弾いている。通りかかった千秋は当初、「これは『悲愴』じゃなくて『悲惨』だ!」との感想を抱く。しかし段々とそのピアノの独創性に惹かれてゆき……、というのが二人の出会い。このあたりを読んで速攻でハマってしまいました(笑)。

コミック23巻は、フランスのコンセルヴァトワール(ここではパリ国立高等音楽・舞踊学校のことを指します)に留学中ののだめが、パリの音楽界にデビューを果たすという重要な場面。デビューリサイタルはショパンのピアノ協奏曲1番、見事にパリのうるさい音楽雀やマスコミをうならせる演奏をこなす、というところでした(私、この巻、Krystian Zimerman & Polish Festival Orchestra のピアノ協奏曲1番を聴きながら読みました)。さぁ、ここからのだめが世界に雄飛(正確には雌飛?)するんだ、と信じ切っておりました。

ところが、「コミック24巻が最終巻です、ご愛読ありがとうございました」との知らせが!副代表と共に、「何でだよぉぉぉぉ、今からじゃないかぁぁぁぁ!」と叫ぶこと暫し。すごく中途半端な感じで最終回を迎えてしまったのでした。

作者の二ノ宮知子氏が出産さなったということも影響してるんでしょうか。また執筆再開されんことを切に願っております。実写版は予告編を見る限り、私のイメージと大きく隔たりがあるんですよね。千秋(玉木宏)はいいと思うんですが、のだめ(上野樹里)の演技が……。のだめの性格をコミックから分析する限り、あんなしゃべり方はしていないと思うなぁ。