ポストコロナのライブはどうなる

春になったら行こうと思っていた映画や演劇が中止となり、落胆甚だしい私。映画館でハーレイ・クインちゃんを妻と見ようと思っていたのに。久々に「道行初音旅」を見たかったのに(文楽で『義経千本桜』の通し狂言が上演される予定だったのです)。

とりわけ残念なのは、2020.04.27に金沢のライブハウスで予定されていた坂本慎太郎のライブ。彼の才能を高く高く評価している私は、一度彼のライブを見たいと願っているんですが、「ゆらゆら帝国」の頃から、その機会に恵まれていません。延期された日は、残念ながら授業が詰まっている日。そもそも個人的には、その頃にライブハウスに行ける状況にはなさそうですし。また縁がなかった……。

私がライブに出かけられるとしたら、休みの日の夜しかないんですが、そうそう上手くはスケジュールが重なってくれません。

観たいアーティストが来日・来阪してコンサートを開催する、しかし、参加できそうにない日に当たっているなんて場合は、それが分かった時点でもう情報を遮断しています。そうでないと、当日の仕事中も、「ああ、今まさに○○がすぐ近くでライブをやってるんだよな〜。もう二度と観る機会はないだろうな〜。ああ、今まさに……(以下ループ)。」みたいになってしまいますので。忘れる方が精神衛生上いいんですよね。

今年の1月は「クイーン」を見に行けたんですけどね。大阪公演もあったんですが、上記のように仕事の日と重なっていたので、行ってきました埼玉公演。この年齢になってブライアン・メイのギター・プレイを目の前で見られるなんて!本当に涙が滲みました。生きていると素晴らしいことがあるものです。しかもブライアン、京大の花山天文台(存亡の危機に立たされているのです)に立ち寄ってくれたというおまけつき。ちなみにブライアンは、天体物理学の博士号持ちというガチの天文学者でもあります。この極めて異色のギタリストの話はまた気が向けば。

しかし、ポストコロナの時代が来たとして、ライブやコンサートというものは成立するんでしょうかね。

「おじいちゃんの時代はな、アーティストと観客がな、小さな小屋や大きなスタジアムで歌い叫んだものなんじゃよ。」

「おじいちゃん、昔の人はバカだったの?」

なんてことになるかもしれません。

昨日見ていたイギー・ポップのライブ風PV。もうこんなライブは二度と許されない気が……。

Iggy Pop feat. Sum 41 – Little Know It All