塾の方はお盆休みを頂戴しております。
私といえば、高原の避暑地で乗馬に明け暮れる毎日です、なんて言いたいところですが、授業が休みの間にやっつけておかねばならない雑務に追われまくっています。もちろん、このクソ暑い大阪で、です。ふぅ。
さて、先日の話。クソ暑い大阪の街中を自転車でキコキコと走っていると、前方に年の頃なら70代?80代?とおぼしきご高齢の女性が見えます。手押し車というんでしょうか、よく高齢の女性が押していらっしゃる歩行補助器みたいなのがありますよね。あれに体重を預けてゆっくりと歩いていらっしゃる。
どうやらすぐそばの店舗に入ろうとなさっている様子なんですが、その店舗、入り口にそれなりの段差があります。普通の人なら何ということのない段差ですが、歩くのもおぼつかない感じのこの女性が、手押し車を持ち上げて入店できるとも思えません。
思わず自転車を止めて、「大丈夫?手伝いますよ?」と声をかけると、その方はニッコリ。私の顔を見ながら、ゆっくりと手押し車をもち上げるところを見せてくれました。
なんかね、その方の笑顔がすごく良かったんですよね。年寄り扱いするなと態度を硬化させるでもなく、大声で大丈夫よと主張するでもなく、ごく自然に私のぶしつけな申し出を流してくださって、かつ、私も安心させてくれている。
言うなれば、その女性が心の中で「サムズアップ」をしているのが見えたような気がしたんです。親指を立てて「いいね!」ってやるあのジェスチャーです。(•̀ᴗ•́)و ̑̑グッ!「お気遣いありがとね!大丈夫よ!」という感じでしょうか。
思わず私も心の中で「サムズアップ」。(•̀ᴗ•́)و ̑̑イイネ!お互い本当に親指を立てたわけではなく、無言のやりとりだったんですが、何となく楽しくなる出来事でした。
「この女性はどうして微笑んだのかを100字以内で説明しなさい」なんて問題ができそうだな、なんて思うのは職業病ですね。さ、仕事仕事。