Moby「Extreme Ways」と「ジェイソン・ボーン」最新作

ジェイソン・ボーンがまた帰ってきます。私も妻も、人気映画「ジェイソン・ボーン」シリーズが大好きなんですが、日本で10月に封切りされる最新作は、シリーズ最高傑作との噂。

もちろん映画会社の宣伝文句という側面もあるでしょうが、作を追うごとに完成度が高まっているシリーズなので、あながち嘘でもないだろうと期待しています。

今作の主演は、再びマット・デイモン。やっぱりジェイソン・シリーズは彼でないと。あんまりイケメン俳優だとも思わないんですが(と偉そうに言える立場では全くないんですが)、何か格好いいんですよね。

国家の特殊組織で培われた戦闘能力、知性、勇気。類い希なる能力を持ちながら、組織に裏切られた男が、復讐のためにたった一人で強大な組織に立ち向かう。

ありがちなストーリーかもしれませんが、孤独な男が全てを賭けて巨大な組織に立ち向かうという話は、洋の東西を問わず、男心の琴線を震わせるものだと思います。

「組織の力で個人に勝つ」なんてのは、世の中に掃いて捨てるほどあるわけで、美しくも何ともありません。やはり「個人の力で組織に立ち向かう」という話であってこそ、映画になるのだと思います。と言うか、私、性格的にそういう話が大好きなんです(笑)。

高倉健の任侠映画もそうですよね。耐えに耐えた男がたった一人で立ち上がる。長刀だけを相棒に孤独な男が相手陣地に斬り込む。あれが「みんなで力を合わせて仲良くなぐりこみだ〜」なんて話なら、高倉健にあれほどのカリスマ性は生まれなかったと思います。

この「ジェイソン・ボーン」シリーズ、ジェイソンがバイクを操るシーンが多いんですが、前作「ボーン・アルティメイタム」のこのシーン、すごく格好良かったんですよね。ちなみに、ジェイソンが駆っているのは、ガスガス(スペインのバイクメーカー)のオフローダー。

う〜ん、やっぱり、街中で闘うには250ccのオフローダーが最高の乗り物じゃなかろうか。自動車じゃこうは行きません。最近、街乗りに使っていた250ccのオフローダーを手放して別のバイクに換えたので、ちょっと寂しいんですよね。別に街中で戦闘するわけではないですけれど(笑)。

Bourne Ultimatum – Best scenes

主題歌を担当しているのはMoby。この記事を書き出したのも、前作にも使われていた「Extreme Ways」の新バージョンを先程発見したからなんですが、これがまた映画にピッタリなんです。Mobyのこの力の入れ様!前バージョンよりパワーアップしています(上記のビデオと聴き比べてみるとよく分かるかと)。

Moby – Extreme Ways (Jason Bourne)

I’ve seen so much in so many places
So many heartaches, so many faces
So many dirty things
You couldn’t even believe

<拙訳>
そこらじゅうで色々と目にしてきた
数え切れない心痛を、人々の顔を
そして穢らわしいあれこれを
信じられないぐらい穢らわしいものを

ジェイソンの心痛を表して秀逸な歌詞。封切りの10月が楽しみです。