今さっき知ったんですが、西アフリカのミュージシャンが「エボラ出血熱」と闘うために、こんな曲を作っていたんですね。この記事を書いている時点(2015.01.10)で再生回数50万弱なので、世界的にあまり知られていないのかもしれません。
Africa Stop Ebola – Tiken Jah Fakoly, Amadou & Mariam, Salif Keita, Oumou Sangare and others.
最近のアフリカ音楽には疎いので、知らないミュージシャンが多いんですが、別格中の別格、カリスマの中のカリスマ、サリフ・ケイタ(Salif Keita,マリ出身のミュージシャン)が参加しているのを知って、速攻でiTunesStoreにて購入しました。というか、サリフ・ケイタの曲を久々に聴きたくなってYouTubeをうろうろしていた際に、このプロジェクトを知ったんですけどね。
英語の翻訳を見てみると、歌われているのは驚くほど基本的なことです。「医者を信じろ」とか「患者に触れるな」とか「他人と握手するのを避けろ」とか。そのレベルの知識も無い人々が、感染を広げてしまったことに対する危機感から、啓蒙的な内容になっているんだろうと思います。
あと、西アフリカの色々な言語で歌われているのも、啓蒙を意識しているんだろうと思います。西アフリカには旧宗主国をフランスとする国が多いので、フランス語も使われていますが、調べてみると、他に Malinké、Kissi、Bambara、Lingala、Soussou などの言語でも歌われているようです。おそらく、西アフリカのどんな人にも理解できるようにとの思いからでしょう。
すごくキャッチーな曲で、啓蒙という目的に沿っていると思うんですよね。もっとアフリカで広がればいいのに。どのミュージシャンも実力派ですが、やっぱりサリフの鋼のような声は何時聴いても素晴らしい(2:00頃〜)。モリ・カンテ(Mory Kante)の声も好きだな。マリの Oumou Sangaré という歌手はこの曲で初めて知りましたが、もう少し掘り下げてみたい歌手。
ともあれ、エボラ禍が早く終結することを願っています。