法務大臣の失言

法務大臣の失言で国会が揺れていますね。法務とは無縁のキャリアを歩んできたのに、当選回数などの序列で法務大臣になってしまったこと自体が問題なんでしょうが、例によって当ブログでは政治ネタは取り扱いません。中学生の社会(公民)の話題です。

名前は伏せますが、某法務大臣の就任後の会見に度肝を抜かれたことがあります。おおむねこんな感じの会見。

「法律の素人でございますが、今回法務大臣に任命されました。勉強のために日本各地の最高裁判所を数カ所見学に参りましたが……」

あの、最高裁判所は日本に一つしかありませんけれど……。

いくら大臣がお飾りだといっても、限度というものが(笑)。

中学生の「公民」では、日本の司法制度の基礎の基礎を取り上げますが、そこでは当然のことながら、「審級制度」を学ぶことになっています。言い換えれば、「最高裁が一つしかない」という知識は、中学3年生なら知っていて当然の知識です(間違う生徒もまずいない)。

逆に考えてみれば、当塾の中学3年生は、法務大臣という職務に耐えるだけの法的知識があると言えるのかも……(ないない)。

今回の法務大臣の失言を弁護するわけではありませんが、上記の発言に比べればまだまだ可愛いものだという気がします。