大学の巨額損失

やっぱり出てきましたね。

夢のような投資話…資産つぎ込む 神奈川歯大の巨額損失
(asahi.com 2009.09.07の記事)

なんだかよく分からない投資話に大学が大金を投入して失敗。一個人なら自分の責任で破産すればいいだけですが、いやしくも大学だけに、理事や理事長のクビを飛ばせば終わりという訳にはいきません。そこに学ぶ学生もいれば、付属病院の患者や職員もいますしね。

こうした話が出てくる大きな原因は、大学の経営環境悪化にあるんでしょう。下記引用部分にもありますが、歯学部・薬学部は6年間の学費(私大だと莫大な額になります)に見合う就職先がなかなかないという状況にあるため、どの大学も志願者数が減少しているはず。

私大が高利回りを求めて資産運用に積極的になる背景には、18歳人口の減少や競争激化で経営環境が厳しくなっていることが背景にある。半数近くの大学が定員割れするなか、収入は伸び悩んでいる。特に歯学系は、今年の志願倍率は2.61倍と、05年の5.22倍から大きく減少。経営環境は悪化している。
(asahi.comより引用)

次に巨額の損失が明らかになるのは、どの大学でしょうか。

以下は昨年書いた記事です。

大学と資産運用
http://kokugojuku.com/blog134