入試には魔物が棲んでいる

引き続き合格のご報告を頂いています。大阪星光学院中、東大寺学園中、四天王寺中、清風南海中、大阪桐蔭中など。合格した皆さん、おめでとうございます。

例年伺うのが、「国語で助かった」「国語で受かった」というお話。そうおっしゃって下さると、私としても本当に嬉しくなります。もちろん、お世辞で言って下さっていることもあるのは百も承知ですが、実際に点数を知らせていただくと、確かに「国語で首の皮が繋がった」なんていう合格者がいるのも事実。

難度の高い入試になればなるほど、全科目における高い到達度が必要になります。特に中学入試などは3科目(国語・算数・理科)で受験する人も多いわけで、さらにその傾向は強まります。

「算数が出来るから国語はそれなりでも何とかなる」「いつも国語が好調だから算数はそれなりでも大丈夫だろう」という考えは、こと難関中学入試においては成り立ちません。全科目、高いレベルに到達することを目標とせねばなりません。

その上での入試本番となるわけですが、入試には魔物が棲んでいます。「あんなに得意だった算数で大きなミスを犯してしまった」「理科はいつも成績上位者に入っていたのに、勘違いして大失点してしまった」そんな話は掃いて捨てるほどあります。

そんな時に、受験生が今まで積んできたトレーニングの真価が問われるのだと思います。質の高いトレーニングを黙々と積んできた人。目先にとらわれず合格だけを目標に頑張ってきた人。そんな人が一科目のミスを他科目でカバーし、何とか栄冠を手にする。

この仕事を長年しているので、そんなケースを何度も見てきました。と言うより、毎年のように見ているといった方が正確でしょう。

「国語であと数点あれば合格していたのに」「国語さえ失敗しなければ受かっていたのに」そんな結果に終わらせないよう、来期も質の高い入試国語トレーニングを提供してゆきたいと思います。