この時期、夕方以降のみならず、朝も昼も授業が詰まっているので、なかなか時間が取れません。でも、たまにはブログも更新したい。というわけで、ちょこちょこ雑感を書いていくことにします。
先日、日本国語大辞典全14巻を購入(といっても中古ですが)。日本最大最高の国語辞典です。究極の国語辞典。仕事柄、大辞林・広辞苑・大辞泉レベルの辞書もよく使いますが、この日本国語大辞典に比べれば、それらが超小型コンパクト辞典に思えるぐらいです。
言葉を調べ始めると、面白すぎていつまでも読みふけってしまいます。それがヤバそうなので今まで購入しなかったんですが(笑)、当塾には必要な辞書だと痛感することも多く、購入に至った次第。普通の塾にはまず絶対に必要のない辞書だと思います。
訳あって2セット手許に来たんですが、さすがに2セットは不要なので1セットをオークションにて売却。購入して下さったのは某新聞社でした。言葉を生業にする人や、異常なほど言葉に興味のある人以外には、ほとんど狂気としか思えない分量のこの辞書、また色々書き散らしてみたいと思います。宮田国語塾の仕事道具。
忙しい日々が続くほど、空白時間の貴重さが身に染みます。6月半ば、ある日の午前がぽっかり空いたので、能勢の棚田へ。
私はいつもの如くバイクですが、地図を見るついでに公共交通機関によるアクセスを調べてみると、鉄道最寄駅からバスで数駅、そこから徒歩60分との由。「徒歩60分」なんて初めて見たわ(笑)。自動車だと離合の難しい道が続くので、自動車のアクセスも良いとは言いがたい。
そんなわけで、観光者が誰もいないんですよね、何時行っても。田植えの時期に行こうが、刈り取りの時期に行こうが、農作業をしているおっちゃんしかいません。日本の棚田100選に選ばれているそうなんですが、この無愛想さが私のような人間にはしっくり来ます。
仕事として農作業に従事したことはありませんが、田んぼを見るのが、そして匂いを嗅ぐのが大好きです。都会の真ん中から1時間でこういう風景・匂いがあるのはとても素晴らしいんですが、それを満喫できるのはバイク乗りの特権だと思います。
兵庫県県議会某議員の釈明会見。ネット上のニュースで深夜に見かけてびっくり。笑いすぎて腹痛ぇ。ひーひー。今朝、息子にも見せたんですが、大爆笑。
(品位に欠ける動画だと思うので、ブログには掲載しません。興味のある方は、下記リンクからどうぞ。)
兵庫県議 政務費不正疑惑 泣き乱しながら潔白主張 – YouTube
で、どうしてここまで笑ってしまうのか。なにがそんなにおかしく感じるのか。つい考えてしまいます。
理由は色々あると思うんですが、やっぱり自分を偽る人間の不様さが滑稽さに繋がっていると思うんですよね。いや、私も聖人君子ではありませんから、自分を偽ることはあります(できるだけ避けているけれど)。しかし、ここまでは偽らない、いや、偽れない。謝罪する気持ちが皆無なのに、超超大げさな臭い演技をするから、その落差に誰もが「笑い」のエッセンスを感じとってしまうんじゃないでしょうか。
しかし、リンク先の「泣き乱す」なんて動詞、初めて見ました。今、大辞林や大辞泉で見ましたが、掲載なし。先述の日本国語大辞典で見てみると「鳴乱(なきみだる)」のみ立項されています。用例は恵慶集、源氏物語、成尋阿闍梨母集から引かれていますが、どの用例も漢字からみて分かるように、「虫が」やかましく鳴く、という意味で用いています。
「昆虫レベルの記者会見」ということを暗に示そうとしている、というのは考えすぎ……ですよね。
今後、さらに面白い記者会見をしてくれる議員の登場を期待しているんですが、これはハードル高いなあ。